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隠れんぼ11

ザクロ  2008-05-19投稿
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翌朝…

私は 言われたように、Tシャツと綿の単パンと言うラフな服装で出かけた。

助手席のおじさんは街の景色を楽しんでる。

時々あくびをした。この呑気さに少しムッとする。

「りぃ子、もっと肩の力抜いて…」

街中なんてヤダって言ったのに…

「街中走れないと意味ないからね」

おじさんはサラリとコースを決めてしまった…

「そう、そこは右折車に気をつけてね」

ノロノロ走ってると、後ろに行列ができた。

「りぃ子、もうちょっとスピード上げるか?」

「あ、はい」

「う〜ん、もうちょっと…」
アクセルをちょっと強めに踏んだ。

!!ギュイイイィィン!!
ヒィ!

「お、おいおい、」

しまった!

車がギクシャクと蛇行した…

「慌てなくていいよ。ちょっと左に寄ってやりすごそう」

…ふう…

手は汗びっしょり。

後続車が次々に私を抜いて行った。

おじさんはニッコリ微笑んだ。
「緊張し過ぎだよ」

だって…私は色んな意味で緊張している…

優しいおじさんの指導を受けながら、私はしばらく街中を走った…

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