あれから…
私は今までオナニーなんかほとんどしたことがないのに、毎晩ベッドであの時を思い出しては慰めた。ひどい時は、学校のトイレでコッソリ股間をいじりまわすこともある…
鈍い罪悪感が私を苦しめる。
「土曜日、ちょっと付き合ってくんないかな」
タカシ君は何か月か前にできたばかりのショッピングモールに買い物に行きたいみたい。
大っきいお店で地元では話題になったけど、彼はまだ行ったことがないらしい。
そんなに気が進む訳じゃないけど、断る理由もなかった。
私は彼が嫌いなわけじゃない。話してみると思ったよりおおらかで、嫌味のない素直な子だった。
ただ、恋愛対象となるにはもう少し時間がかかりそう…
帰りの電車で山根夫婦と出会った。
「へぇ〜デートか〜」
おばさんはからかう。
この平和な笑顔のおばさんは、何も知らない…私はおばさんも大好き…
おばさんに悪い…
罪悪感を感じながら、羨望もある。
この人は…おじさんに愛してもらえる。こんな上品な優しい顔してるけど、夜はおじさんと…