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隠れんぼ21

ザクロ  2008-05-19投稿
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タカシ君はちょっと残念そうだった。

「そうか…用事があるの?」
「あ、お昼には付き合えないってことだよ。買い物にはちゃんと付き合うよ」

彼に少し笑顔が戻った。


昨日の彼の表情を重い出すと、ちょっと可哀相な気がした…
罪の意識を感じながら、私は彼とショッピングをしている…

時計にやたらに目が行く…
彼との約束はお昼まで…

なのに、私はおじさんと11時に約束した…

あと少し…

!…

おじさんからメールが届いた…

《今地下駐車場に着いた。地下2階の…》

ソワソワして…喉が乾く…

「あの…タカシ君、ちょっとお手洗い行っていい?」

「あ?ああ…」

何にも知らない彼…

私は足早にエレベーターに乗った…

ドキドキ鼓動が早くなる!

メールにある通り、おじさんの車は一番隅にあった…

窓からおじさんが笑顔を見せた。
「やあ、無事デートは終わったか?」

胸が張り裂けそう…

私は……後部座席に乗り込んだ!

飲み込めない様子だったおじさんだけど…
うつむいた私を見て、何も聞かずに後部座席に来た…

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