‘初めてはチョ〜痛かったぁ’‘初めて？別にあんなのただの儀式みたいなもんヨ。痛くなんて全然ないんだから’
聞いた話では十人十色、ただ、その後の反応は皆一緒で‘なに、あんたまだなのぉ？まぁ、あんたとろいもんね’といったものばかり。
そんなレイナが高校に入学して間もなく結婚したものだから、当然驚かれた。――まだ高校生だから親友の何人にしか話せない秘密の入籍だったが…
その内の一人チィちゃんは“結婚許すなんてねぇ――ナルホド、親がそうだから子供もこんなになるのかぁ、ウンウン”などと、かなり失礼なことを言ってくれた。
で、迎えた初夜だったが、あまりの痛さにセックス恐怖症になりかけるし、“「痛い」って言っているのに、逆にあんなに激しく動くなんてひどいっ！”と夫婦喧嘩の初夜にもなって散々だった。
「それで『経験豊富』な私の所に相談に来た、と？」
「うん、チィちゃんなら知ってると思って。痛く無くなるにはどうしたらいいかなぁーって」
こんなこと素で聞いてくるのがレイナのすごいところだ。
「……いま私はどんな顔してる」
千里が自分の顔を指差しながら聞いてくるので、素直に答える。
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