「……ハァ〜〜」
ため息をつきつつ、千里が断らなかったのは、レイナの持ってきたグッズに興味が湧いて来たことにある。
知らないグッズを使って人体実験するのにちょうどよくカモがいて、こんな相談してくるレイナをイジメたくなるのは自然なことだろう。
「よしっ、やったろうじゃないっ!」
「その口調、チィちゃん、本気だね」
握り拳を作って立ち上がる千里を見上げながら、つられてレイナも両手で握り拳を作る。
「まずはレイナ、脱ぎなっ!」
「……へっ?!」
「服着たままも男相手にはポイント高い!しかし自分の性感帯をハッキリ知るためにも、汗や愛液で汚れないためにも――その汚れたのがイイという男もいるけど――脱ぎなさい!!」
「う、うんっ!」
いそいそと脱いで、全裸になる。
前に授業などで何度も見ていたが、結婚は少女を女に変えるのか?胸はたっぷりと大きくなってるし、身体のラインが少しエロチックな曲線を描くようになっている。
対して、千里はその『姐御肌』な性格に似てスポーティーな身体つき――スリムなラインの運動少女、というところだが、胸もまたスリムなのが悩みの種になっている。