一輝は、菜月の部屋に上がった。玄関先には、生花が大胆に飾られている。そしてジャスミンのお香の匂い。全ての部屋は和室に内装され時代劇のセットがそのまま移動した感じだ。また舞踊家「葉月一弥」の写真が所狭しと飾られ、扇子も飾られていた。一輝は、自分の写真は照れくさいが嬉しかった。ベットの脇には一弥の写真と猫のぬいぐるみが置いてある。あまりにも可愛かったので触ってみると感触が変だった。ぬいぐるみのファスナーを降ろすと中から出てきた物は…太めの男性シンボルのバイブだった。「…」「菜月…これで慰めていたのか」一輝はついエロチックな想像をしてしまう。また過激なアダルトのDVDも見つけてしまった。「菜月…」一輝は今まで我慢していた気持ちが吹っ飛んでしまい「菜月を抱きたい…」と欲情がムラムラ沸いた。浴室から石鹸の香り…一輝は少しでも気持ちを押さえようとキッチンに立ち、冷蔵庫の有り合わせの材料で食事を作った。味噌汁、焼き魚、茄子の漬物…菜月はお風呂から上がった。「おダシのいい匂いかする」菜月に気付いた一輝は、「勝手にキッチン使ってごめんな。一緒に食べないか?」「一輝さんありがとう。美味しそう。頂きます」