「うん、その服装も良く似合ってる。顔つきが女っぽいからか…?」
褒められてるんだか
貶されてるんだか…
「すまないが、俺はこれから用があって出なければならない。適当に掃除でもしたら、城の中を見て回ってこい。」
「…かしこまりました。」
「それじゃあ行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
そして、この広い部屋の
掃除をやりはじめた。
が、最初から隅々まで綺麗だったので、これといってする必要もなかった。
…城を回ろうかなぁ
『ぅゎ…すごいな
みんな服装が全然違う…
なんか、ジロジロ見られてるし、緊張するなぁ…』
しばらく歩いてると
小さな庭みたいな場所についた。
昼でも薄暗くて
あんまり手入れもされてなかった。
ベンチに座ってると
誰かの気配がして、
振り返ったら、そこにいた人と目があった。
「ごめんなさい…ここ入っちゃ駄目でしたか…?」
「いや、そんなことないよ
お前…新しく来た奴か?」
「はい、そうです。」
「俺は庭師の隼斗(ハヤト)
よろしくな。」