ガタンガタン―…
今日もいつもの電車に乗って登校。夏の制服を身につけ、最後尾の車両にのり、定位置の車両の隅っこに体を落ち着かせた。
今日はなんの授業だっけ?今日のお昼何買おうかな?
そんなことを考えながら電車に揺られていた。
だけど、今日はいつもとは違った。
最初は気にも止めてなかったことがだんだん気になり始めた。何故なら、お尻のほうにあった誰かの手があたしのお尻を撫で回すからだ。
痴漢…。
やめてとばかりに体をよじったが、そんな些細な抵抗は痴漢を喜ばせたらしい。今度はスカートの中に手を入れ撫でてきたのだ。あたしは顔を真っ赤にし、うつ向いて、早く駅についてほしいと願った。
電車が減速し、とまった。あたしは扉があくと一目散に逃げ出した。恐怖と走ったせいで、心臓がバクバクした。
恥ずかしくて、誰にも言えないよ…