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別宅の愛人〜?

恋時雨  2008-07-09投稿
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一弥は、舞台で舞踊りながら、啓子と菜月を、周りの観客から悟られないよう、チラッ、チラッと視線を送っていた。一弥は、自分の浮気で愛人を作り、修羅場だけは、なんとしても避けたいからだった。二人の様子を伺う一弥。啓子も菜月も、大切な人に迷惑を欠けてはいけないと…嫉妬心を押し殺した。やがて、舞台と一弥の雰囲気に呑み込まれていく二人。啓子は、一弥の正妻でありながら、菜月を認めた。帰りぎわの際、啓子は、菜月に連絡先のメモ紙を渡した。そして、「時間が開いたら、お茶でも…」走り書きがあった。「啓子さん…」お互いに微笑んで、菜月は、会場を後にした。舞台を終えた一弥から連絡が入った。「菜月‥今日、ありがとう。今からマンションに行くから…。食事を作ってくれるかな?」菜月は、「わかりました。部屋で待っています。」一弥に伝えた。「和食中心の一弥さん…。メニューは何にしようかな?」買い出しに出掛ける菜月の姿は、新婚生活真っ最中の奥様の感じがした。菜月は、余り手料理は苦手だが、愛する一弥のために、失敗がないよう、気を付けた。「煮物、焼き魚、漬物、味噌汁、ご飯、デザート…」一弥の到着が、待ち遠しい菜月であった。

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