爪先から足首、ふくらはぎを丁寧に、順に舐められ続けて20分…気持ち悪いだけだった感覚に変化が起こってくるのを、詩織は嫌々感じていた。
柔らかな舌は独立した生き物のようにうごめき、とうとう太腿の内股にはいずってくる。
「いや…やめて下さい」
いつ誰がくるかもわからないこんな所で、卑猥な音を立てて舐められている…。
詩織は唇を噛み締めた。
逃げるのも怖く、体中が痺れている。
「っ…は…やぁ…」
持っていた小説をグッと握りしめ、切ない吐息が漏れてしまった。
男の頭が完全にスカートに入り込み、しっとりと濡れた薄いパンティの上を舌が探り始めたのだ。
「あっ…だめっ…」
僅かに尖ったあの部分がパンティの上から的確に吸われた。
「っはあ…ああん…だめですぅ…やめ…てぇ」
男は歯で薄いべとべとの布を膝まで引っ張り、自分の頭をパンティと秘部の間に捩込んだ。
男が針のように尖らせた舌先で、ピンポイントで突起を刺激し始めると、詩織の羞恥心は絶頂を極めた。
ぴちゃ…ぴちゃ
濡れた音がする。
「あはあっ…えっち…やめてぇ…あん、あっ」
男は両手を上に延ばし、興奮してはち切れそうなオッパイをブラから取り出した。
ブラウスの下から捏ねくり回し、刺激し続ける。
詩織は僅かに残った理性で男の持っていた図鑑を開き、立てた。
そうすれば万が一見られても図鑑しか見えない。
「ひっ…あァ…やっん…気持ち…ぃい…」
唐突に、男は秘部に落としたペン…万年筆でふっくらとした丸みのあるもの…を濡れてびっしょりのクリトリスにあてがい摩擦し始めた。
「あっあああああぁっ」
殺した喉から鳴咽がほとばしる…目が眩む快感!
クリクリとそれは入り口を滑り、3センチ程中へ入った…がすぐ出る…また入る…出るの繰り返し…。
詩織は焦れったさに冷や汗が滲む。
(入れて…深く突っ込んで…)
恥ずかしくて絶対に言えない言葉が漏れそうになる…。
男はペンをしまい、詩織のパンティを完全に脱がせるとポケットに入れた
机から這い出し、汗と油でびっしょりの汚れた唇を彼女の清らかな唇へ強引に押し付けた。