「はぁ〜! 今日も仕事疲れたわ!」 朝から夕方までのパートを終え帰宅のために自転車を走らせていた優子だった。
優子は38歳でちょっとぽっちゃりしているが、何処でもいそうな主婦であった。
子供も大きくなり、手もかからなくなったので、2年程前からパートで近くの小学校の給食のおばちゃんをしていた。
「ただいまぁ〜」
「おかえり!」
別の小学校に通っている小学4年生の長女が出迎えてくれた。
「今日も暑かったでしょ〜」
「うん」
「兄ちゃんはまだ帰ってないよ」
「あぁ− 部活があるから、6時頃になるんじゃない?」
ごく普通の会話、ありふれた生活… ずっとこんな感じでこれからも過ごせると思っていました。 今日までは……