ロッカー室の外に出ようとしていた幸子が振り向いた。
「どうしたの? 大きな声出して!」
「い、いえ 何でもないです」「ちょっと慌ててたものだから」「す、すみません 直ぐに行きますので、先に行ってて下さい」
「なるべく早くね!」幸子はロッカー室を出て行った。
優子は恐る恐るロッカーを開けた。 そこには女の人のヌード写真が何枚か貼ってあった。
「えっ!やだぁ」
「何これ?」
良く見るとそれは優子本人の写真だったのだ。
時間がなかったので、写真だけ剥がして急いで着替え朝礼にむかった。
朝礼にはギリギリ間に合ったが写真の事が気になり、仕事にも集中出来なんでいた。
食器の片付けも終わり一休みした後ロッカー室に入った。 続いて幸子も入ってきた。
「今日も疲れたわね〜 お疲れさま」
「お、お疲れさまでした」どことなく優子の挨拶はぎこちなかった。
また写真が貼られてはいないかと恐る恐るロッカーを開けた。
幸子はとっとと着替えていた。「早くしないと男達が来るよぉ〜 じゃあね お疲れさま」 と言って帰って行った。