なぜか日向菜はすぐに
返事ができなかった
その理由を考えると
一つしか思い浮かばなかった
日向菜(もしかしてあたし…
神田君が好き…?
あんなことされたのに?)
そんな考え事をしながら
教室に入ると
神田が寝ていた
日向菜「神田君…」
なぜか寝顔をみたとたん
切なさが込み上げ
無意識に名前を呼んでいた
神田「ん……え?…あ…」
日向菜は自分の行動に驚き
神田は今の状況に戸惑っていた
神田「…あー
…朝丘に告白されてんて?
よかったやん
2年間も想い続けてよかったなぁ」
どこか苦しそうに
感情を抑えるように笑う
日向菜「…まだ返事してない…」
神田「えッなんで?」
日向菜「わからんけど…
この一ヶ月ずっと
神田君の顔が忘れられへんかった…
だから…」
神田「…だから?」
日向菜「あッ…あたし、
もしかしたら神田君のことす…んッ?」
突然抱きしめられて
キスされた
日向菜「んんッ…神…ふぁんッ」
日向菜は足に力が入らなくなったが
神田が支えてくれた
神田「はやとちりやったらごめん…
もう一回ちゃんと言って」
日向菜「えッ?だッ…だから…」