後一週間もすれば卒業式、みんな飽きてきたのかそれほど大きな苛めは無くなっていた。けど私に話かけようとする人はいるはずもなくいわゆる透明人間が続いていた。
私はどうしてもありかと喋りたかったが携帯の番号もアドも変えたみたいで完全に私との関わりを拒否しているようだった。
この頃最近図書館にこもる事が多くなって1人で考え事をするのが一番の楽しみになっていた。
将来を考えるのだけど、私にはやりたい事がたくさんあってファッションデザイナー、ブランド立上げ、モデル、雑誌の編集、女優にも少し憧れてたりして、あと映画監督、そしてグラフィティだ。欲張りな自分、こんなに人生やりこなせるのか?と思うぐらいやりたい事がいっぱいあった。でもやっぱりありかの存在を消せないでいた、いつかきっとまた一緒に笑える日がくるとそう願っていたのだ。
私の願いも虚しく彼女と一言も喋らないまま卒業式を迎えてしまった。高校も違う所に進学した。ありかは名門高校に、私は落ち零れが集まるという私立の学校に進学した。なりみは彼氏と市内の高校に進学したことで私はまた1人からの再スタートになる。小さい学校ともあり生徒数も少ないからかアットホームな感じで勉強しやすい所になっていた、まぁ勉強よりか人間性をより豊かにするというのが目的らしいが、とにかく先生も面白い人ばっかでクラスも2つしかないのだけど同学年の女子はみんな仲が良く私がいたグループの友達はみんなレズに反兼がなく私の過去を真剣に受け止めてくれて私が泣きそうになるとみんなに抱き締められ一緒に泣いて笑った。そんな事がキッカケでみんなレズ行為をするようになっていた。普通に好きな人は男なんだけど、放課後、カラオケや飲み会でふざけてキスするのは当たり前のようになっていて、手を繋いだり一緒にトイレの個室に入ったりなど、みんなでバカやってるのが本当にとても楽しかった。私はもうその頃には完全に男嫌いになっていたのだった。