そしていつものメンバーで飲み会をしている時だ。友達の晴奈(ハルナ)とこの日もいつものようにキスをしていた。いつも彼女は私にだけ甘えてきてはキスをせがむ。それはもちろんお酒で酔っているせいだ、と私は少なくともそう思っていた。
「なみィ、もっかぃキス」
「はぃはぃ」
私は笑いながらチュッと軽くキスをしてハルナの頭を撫でる。
上目遣いで私をみるのでついドキッとしてしまう。
「何?アタシに惚れたの?」笑みを浮かべハルナの目を覗き込むように言ってみた。まさか言うとは思ってなかったから私はそのまま固まってしまっていた。
「ねぇ本気だょ?顔赤くなってるけどこれでも意識はちゃんとしてるし‥なみが好き、付き合って」
どうしょう‥まだありかへの思いが吹っ切れたわけではないし、付き合ってきれいさっぱり忘れるべきなのか?分らない‥。
回りではあやがアカペラで熱唱していたりなど大盛り上がりだったがそんな中明らかに違う雰囲気が私達の間に流れていた。
ハルナはお願いと縋るように目で訴え私の手を握って来る。そうされると弱い私はハルナにキスをしてしまっていた。
手で頭を引き寄せると自然に濃厚なキスになっていく‥
これでありかを忘れられるのならこの子の愛を受け止めよう。。
「‥はぁ、ナミ、」口が半開きで目が空ろだ。
「え〜何々2人して、危ない匂いがする〜」みんなが笑って見ているのでハルナの腰に手を回して私からこう言ってやった。
「今日からアタシの彼女だょ」
そして私達2人は学校の間では公認のレズカップルになった。中学校や他の高校ではありえなかったと思う、普通に教室でイチャイチャ出来るし先生もからかってキスしてよとか言ってそうすると間に入りてぇとか。。みんなオープンなので私達も調子のっていつも手を繋いだりして愛を深めている。さすがにエッチは学校でするなと固く言われているが、それでも中学の頃がうそのようで、幸せいっぱいで本当にこの学校に来て良かったなと心からそう思った。
なのに私は、隣りにいてくれる人がありかだったらとそんな事をいつまでも考えてしまうのだった。忘れなきゃいけないのに‥。
ありかは私の事忘れたのかな、今何してるんだろぅ。。
はぁ‥ダメだな私。。。