二年に進級した二日目の朝、俺は近づくライヴの練習をするため、部室を借りて
ドラムの高橋と二人で練習していた。
「洋明(ヒロアキ)、楽譜貸して」
植田洋明
高校二年生 担当ベース
「ぁぁ、昨日から教室に置きっぱなしだった…取って来るよ。」
「ありがとう。悪いな?」
「無いと進まないだろ(微笑)」
そうして俺は昨日から
新しく変わった教室に行った。
―ガラッ
「?」
現在時刻は7時40分。
朝練も何もない奴が
教室にいるには早すぎる時間。
ところが一番前の真ん中の席で、机に俯せになって
寝ている奴がいた。