「身長もそんなに高くないし…。その上男子校だったから…女の変わりに…ね。」
「それって…………」
「…集団レイプみたいなのが
毎日でさ…無理矢理ひと気の無い場所に連れて行かれて………」
「もういいよ。」
俺は痛々しく笑みながら話す姿を見ていられなくなり
思わず詩喜の体を抱きしめてしまった。
「ひろ、あき?」
戸惑う詩喜の声。
「ごめんな。
…これからは俺がお前を守るから。」
「………うん。」
そっと背中に回された手からは詩喜の体温が伝わっていた。