すると、佳織は思いっきり左手をふりかぶって、吉村さんの右頬にビンタを張った。
「ざけんな!!!『もうしないから?』・・・馬鹿じゃないんですか?
そんな言葉信じられませんよ。変態!」
そういって、佳織は吉村さんの髪を鷲掴みにし、顔面におもいっきりパンチを入れた。
バスケで鍛え上げられた体が繰り出すパンチは、俺でも耐えられない痛さだ。
それに、いまのは思いっきり入っただろう・・、
「うわ〜・・・」と俺はおもわず目をそむけた。
鼻血を出してのぼせる先輩、佳織は鼻で笑って外に出た。
こいつとは絶対に喧嘩しないほうがいい、と俺は今まで以上に強く思った。
まだ涙で濡れていた顔を洗ってだいぶ落ち着いた様子の佳織を連れて、俺はアパートに帰った。
俺の部屋にふたりで入った・・・が、なんて声をかければいいのかわからない。
すると、『ぎゅっ』と俺に抱きつき、涙声になりながら
「こ、怖かったよぉ・・・・・」と言う。
なんか吉本にこんなネタあったな・・・と一瞬思ったが、
俺は佳織を強く抱き締めた。
とりあえずシャワーを浴びたいといっていたので、
風呂に湯をためて、佳織は風呂に入った。
風呂からあがってきた佳織に俺は言った。
「ごめんな、行くのが遅くなって・・・・」
「賢ちゃんが悪いんじゃないよ・・・」
俺は佳織の頭を撫でて、ふたりでベットに腰掛けた。
一旦立ち上がり、佳織が大好きなミルクティーをもってベットに戻る。
「まぁ、飲めよ」と、俺。
「ありがと・・・」といって、ミルクティーを飲み始める。
そして、今日のことをぽつりぽつりと話し始めた。
どうやら、『ちょっと肩痛めちゃってさぁ、テーピングしてくれない?』と、
テーピングの講習に何度か通って一通り覚えている佳織に頼んだらしい。
そして鍵を閉められ、中で無理矢理犯されかけた。
抵抗しようとおもったが、
『賢がサークル続けられなくなってもいいのか・・・?』
という一言に、押さえ込まれたらしい。
※2ちゃんねる