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あいのかたち 8

 2008-10-03投稿
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翌日の夕方
俺はバンドのメンバーと
ステージの裏に待機していた。


「緊張するなぁ…。」

高橋がそう溢した。

「…そうだな。」


俺はと言うと、
詩喜の前で上手く演奏出来ればそれで良かった。


詩喜…来てくれてるかなぁ


「ォィ!出番だぞ!」

「お、行くか!」





少し眩しい
スポットライトの下に出て
真っ先に詩喜の姿を探す。


客席が暗くてよく見えない…



そんな事をしているうちに演奏は始まった。



その間も詩喜の姿を探す。


来てくれて無いのかなぁ…


そんな不安が頭を過った時だった

視界に詩喜が映ったのは。



来てくれてた…!

俺と目が合った詩喜は
微笑んでくれた。



思わず口角が上がってしまう。

沸き上がる嬉しさと感動を小さなステージの上で
抑えるのが大変だった。






そして一曲目が終わり
高橋のMCに移る。



「いやぁ、実は今日のライブでやけに張り切ってる奴がいてさぁ…」

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