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輪廻  2008-10-31投稿
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「今日からこのクラスの担任になった、橋那です。早速、授業を始めます。この前の続きから…じゃあ、塚本くん、読んで。」

一寸先は闇。

噂話をした翌日には各クラスの担任は固定されており、
吉城の予想通り、空いていた担任の席に新任の橋那が入った。

キーン、コーン、カーン…

長政の席に吉城がやってきた。

「あのドS女…。2ページ半も英文読ませやがった。」

授業はクラス全体が終始無言であり、加えて英語が苦手な吉城にとっては苦痛であり、恐怖の時間だった。

「あ゛…。そういや委員長と俺、呼ばれてんだった!」

「?大変だなー。」

長政は急いで職員室に向かった。
後ろから吉城の「調教されんなよー」という、悪い冗談が聞こえた。


廊下で委員長にあった。

坪内 ヒカリ(ツボウチ ヒカリ)、長政とは付かず離れずの関係である。

「あ、長政。先生いなかったよ。」

「え?…なんだ、自分から読んどいて。」

「しっかし、エライ先生に当たっちゃったね。」

ヒカリは苦笑いしていた。

「ああ、いくら高校とは言え。もっと砕けた授業が良いよな…。てか、他の先生が砕け過ぎか?」

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