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輪廻  2008-11-01投稿
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「でも…新任早々泣くって。……もしかして先生の間でもイジメがあるとか!?」

長政は付き合いきれないと、ヒカリをよそに教室に戻ろうとした。

「ちょっ、待ってよ!」

「あのなぁ、ウチの学校にはそこまで陰湿なイジメはねェよ。ましてや教師同士でなんて…。」

その時、ヒカリが長政の腕をぐっと引っ張った。

「………今は、ね。」

「〜〜〜〜〜。もうその事は気にすんなよ。」

ヒカリは首を横に振った。

「ううん。私がこうして学級委員長までやれてるのは、長政のおかげなんだよ。どうしたって忘れらんないよ。」

「だから…忘れなくても良いけど、気にすんな。」

ヒカリの肩をポンと叩くと、
長政は足早に教室に戻っていった。
ヒカリは肩に残る長政の手の感触を確かめていた。



長政とヒカリがまだ、1年生の頃。
クラスも別々だった二人が、
ある事件をきっかけに知り合うこととなる。

―2年前―\r

長政はその日、数学の課題プリントが終わらず、教室で最後の一人となっていた。

「〜〜!!っくそ、真っ暗じゃん。」

自分の教室だけしか明かりが点いていない。
教室から出るまでは少なくとも長政は思っていた。

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