「やっぱり妊娠しちゃったのかしら… 明日にでも病院行ってこようかしら…」「はぁ〜 妊娠してたらどうしよう… 誰の子供かわからないし… 夫には言えないわ!」
次の日優子はパソコンの前に座っていた。
「近くの婦人科には行けないから、ちょっと遠くの婦人科はっと…」
… カチャ カチャ カチャ …
「ん? 訳あり産婦人科? ここなら、万が一できちゃってても降ろせるかしら… ちょっと遠いけど行くしかないわね!」
優子は早速電車で病院に向かった。
その産婦人科は地図を見てもわかりづらい路地の奥にあった。
「あっ!あったわ。 わかりづらい病院ね! でも思ってたより綺麗な建物で良かったわ…」
優子は中に入っていったが受付には誰もいなかった
「すみませ〜ん!」
待合室には誰もいなかったので少し不安になりつつももう一度呼んでみた。
「あの〜 すみませ〜ん どなたかいらっしゃいませんかぁ〜」
暫くして奥から50歳位の医者の格好をしたおやじが出てきた。
「はい はい 待たせてごめんなさいね! 人不足で私一人だから… では、この問診表に出来るだけ詳しく書いてね! 書き終わったらまた呼んでな!」
医者はまた奥へと消えていった。