「ちょっと我慢して! 中を診るから… 」
「んんん? 先生ぃ!」
「はいはい終わりました。 きれいに洗浄出来てます。 ではエコー検査をしましょう!」
医師は背中からお尻にかけまんべんなく検査した。
「先生どうですか? 何か映りました? 」
「ん〜 さっぱりだ! エコーじゃ駄目だな! 他の方法で検査するか… 」
「……… 妊娠してないんですか?」
「まだわからんから検査してるんだろ! 素人が口を出すんじゃない!」
「すみません…… 先生… 私そろそろ帰らないと…」
「私にもプライドがある!中途半端でやめるわけにはいかないね! 最後まで付き合って貰うよ! 次は電気的に検査しましょう! ちょっと準備しますからそのまま待ってて下さい」
医師は分娩室に入っていった。
(もう最悪な病院に来ちゃったわ! 診察で逝かされたり、先生の前で排泄までさせられるなんて… 普通じゃないわ)
暫くして分娩室から医師が戻って来た。
「準備ができたから…」
「はい…」
優子は医師の後について分娩室に入った。
「そこの台に寝て!」
優子は言われた通りにした。
「今度の検査は動かれると困るからちょっと身体を固定します。 勘違いしないようにね!」