気が付いたらベッドの中。
保健室だろうか?カーテンで囲まれている。
あぁ、さっき僕…。
自然と手が唇に触れた。
『起きた?』
シャーッとカーテンを開いて藤童が入ってきた。
『何のようですか?今貴方の顔が一番見たくないんですが。』
起きあがり睨み付けながら言うとクスリと笑った。
『せっかく運んであげたのに…、お姫様抱っこで。』
なに言ってんの?コイツ。
喜ぶとでもおもってんの?
『僕、ホモじゃないんでうれしくないんですけど、逆にものスッゴク嫌です。』
心底嫌な顔をした。
『そう言われるとショックだな。』
へらへらと笑ってショックなんてこれっぽっちも受けてないような余裕顔。
『ていうか何でキスするんですか?貴方ノーマルなんじゃなかったんですか?』
男に興味がなく、かなりの女好き、って噂だったはずなんだけど。僕の情報では。