孝行が目を覚ましたのはもう昼前だった。
もう涼子も裕之も出払っていて、寝過ぎたことをしきりに後悔していた。
「いいじゃない、ゆっくり眠れたんだから。」
真弓はお茶を入れてくれた。
「ああ、ありがとう」
真弓は首回りの大きなTシャツを着ていた。湯飲みを差し出す時にクッキリとした胸の谷間が孝行の目に飛び込んでくる…
真弓はデニムのミニスカートを履いていた。
ムッチリとした白い太ももが眩しい。
「今日はどっか行く?」
「え?」
そんな予定はない。
「あ〜ん、またダラダラするの〜?」
「いいじゃないか、休みなんだから」
「んじゃ、わかったから、パジャマでウロウロはやめてよね」
「ああ、わかったわかった。まったく母さんに似て来たな」
ほどなくして孝行は着替えを済ませた。
「あ〜ん、お父さんったら」
部屋から真弓が声を上げた。
「なんだよ」
「んもう、鏡見て、ほら」
真弓は部屋の鏡を見るよう促した。
女の子の部屋に入るのは少し躊躇したが、真弓はどうとも思わない子だった。