私英文科のマユ。
今日は中学3年の家庭教師の日。このチューボーくん、結構成績よくて、ちょっと困っちゃう。なんでも知ってる感じ。なんで家庭教師なんかつけるのかなと不思議に思うくらい。だから、比較的楽なアルバイト。
さっ、楽しみで、レッツゴー!
「こんにちは!」
勉強部屋は、綺麗に片付き、いかにもいいとこのお坊っちゃんの証拠。机の上なんて…あら?
キレイに机の上が片付いているわ、なぜ?
「やあ、先生、さ、勉強しましょうか」中学3年は、部屋のドアに立つマユを迎え入れ、優しく手を持つのであった。
マユ‥20歳女子大生。ロングヘアに、今日は、白のカーディガンを羽織り、少しオトナシメの服装。スカートも膝丈。
「先生、今日さ、親が、出かけるんだ。で、勉強が済んだらさ…」
ひとりだけの夕飯になるから、先生と外食しなさいと言われているらしい。
「あら、じゃあ、ふたりで、今晩は、恋人気分でデートかしら、ご馳走になりますわ」
「ハハ…デートかあ、まっ、それでいいかな」
…すっかり片付いた机に向かい中学3年は、私の出す問題をスラスラと、解いていく。
さすがね、ほとんど間違わない。中学クラスの英単語なんてみんな知ってるみたい。
ハイッ!正解
「ねえ、先生。問題解くだけじゃつまんないからさ、ゲームしよう」
チューボーのゲームは、私の出す問題の正解が8割だったら、彼の言うことを聞くことであった。
「あら、いいわよ」なんだ、そんなことか。
でも簡単に正解されては、ちょっとつまんないから「難問」出してやりたいな。アハハ