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家族愛 13

ザクロ  2008-12-25投稿
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孝行は驚いた。
「そうなのか?」

真弓はバツが悪そうにうなづいた。
(こんなの…お父さんに話すなんて思わなかった。)

あんなことさえなければ、父親として真弓を責めるかも知れないが、今の孝行に言えた義理はない。

(その…彼氏…か?)
相手は何者だ、と問詰めることができない…

真弓はまたうなづいた…

(もう…その…)

(何よ…ハッキリ聞いて)

(ソイツとは…もう何度も?)
真弓には父親の心配は察することができていた。

(まだまだダヨ…。そんなに…エッチも好きじゃないし…)

孝行は少し安心した。

(そうか…)

(男の人って…どうしてあんなことするんだろう)

父親も含んだ話だ…
孝行はバツが悪い。

(許して…くれないよな…)

沈痛な父親に真弓は笑って見せた。

「どうしようかなっ」

わざと明るく振る舞う娘。

「でも…エッチは、素晴らしいものなんだよ…」

「…そうかな…」

「お前はまだ若いからわからなくても仕方ないよ…その上お父さんもあんなことしちゃったし……」

せせらぎがしばらく沈黙を埋めた。





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