その様子を見てたかしは、
「麗菜ちゃん?酔ったの?体きついなら向こうの部屋で休んでいいよ」と優しい口調で言った。
「ん〜…じゃあちょっと休憩させてもらおうからぁ〜」とロレツの回らない口で言った。
立ち上がった瞬間、足元がふらついてガクッと崩れた。
「麗菜ちゃん!大丈夫!?ほら、肩かすからつかまって。」
麗菜は自分の力じゃ立てなくなっていた。
(おかしいなぁ〜。こんな酔ったの初めて…)
そう思いながらも、たかしの肩をかりて部屋までたどり着き、たかしがドアを開けベッドに横たわった。
「じゃあちょっと俺は準備してくるね」
そう言うと、たかしは部屋を出て言った。
(準備…?何の準備だろう…まぁいっか。)
麗菜は一瞬たかしの言葉を不思議に思ったが、深く考えるほどの余裕はなかった。