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家族愛 40

ザクロ  2008-12-30投稿
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うどんをうまそうにすする真弓。
青白かった頬にほんのり赤みが戻ってきた…

「ね、どっか行くトコあったの?」

キラキラしたあどけない瞳に戸惑った…

「さっき夕方までって言ってたでしょ?」

「あ、ああ別に…余裕をもっただけさ。」

真弓は汁を最後まで飲み干した。

「お腹落ち着いたか?」
「うん」

「じゃ、いいか?」

二人は席を立った。


車に戻ると、雨は少し小降りになっていた。
真弓の濡れた髪の毛ももうすっかり乾いている。

孝行は心なしかソワソワしていた。時計を見たりため息をついたり…
何か落ち着かない父親…
しかも彼は何も喋らなかった。

真弓は、父親の横顔を見つめて、様子を伺っていた。その間に、車は違うコースに…

気付いた真弓
(あれ…?)

孝行は無言だった。

あたりを伺う…
着いたのは…

(……)

真弓は、ハラハラしながら父親をジッと見つめた…
彼は目を合わせたがらない。

(…)

真弓は重い気持ちのまま、父親に付いて車を降りた。

わからないまま歩きながらずっと見てるのに、孝行はまったく視線を返してくれない…


カチャ…

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