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家族愛 42

ザクロ  2009-01-06投稿
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真弓は困ってうろたえている。可哀相に…

(あの…でも…)

こんな男でも父親には違いない。真弓は恐る恐る…小声で呟いた。

(こんなの……よくない…よ)

子供だと思ってたのに、しっかりしてる。まだ高校二年生なのに…

けなげな娘…

「そうだな…」

うつむいた真弓の頭をクシャクシャとして、孝行は言った。

「お金もったいないからね、お風呂だけでも入って帰ろう。」

え…一緒にってこと…?
また戸惑う真弓…

「アハハ…先にお前だけ入って来なさい。お父さんは後でいいから…」

孝行はバスローブを渡した。
(…はい…)

真弓はホントに戸惑っていた…
ラブホテル…
ここが何をする所かわからないほどバカじゃない。

確かに父親と、親子としては異常な行為があった…
でも、ここは…

自分の知ってる父親が、ほんの一瞬でも、そんなことを思った…
そう言う意味でしょ?
どう考えたらいいのか…
混乱してる…

風呂から上がったら…何気ない顔して帰ることができるかどうか…



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