ある日の市民体育館…
翌日に大会を控えたY高校のバドミントン部は全員女子部員という校内でも人気の部活であった。
この日は学校の体育館が工事で使えないので、市民体育館を借りて練習していたのだった。
《パァーン…スパァーン…》
『いくよー!!…ほら!!ボーっとしない!!』
ひときわ目立って指揮しているのは部員の中でもピカイチの可愛さを誇る高校1年キャプテンの茜だった。
『こんなんじゃ次の大会勝てないんだから!!次いくよ!!』
『はい!!キャプテン!!』
こうしてバドミントン部は毎日のように茜の厳しい練習を繰り広げていた。
ところがつい時間を忘れてしまい、約束の時間を30分以上オーバーしてましっていた。
そこに男達数人が現れた。大学生くらいであろう。どうやら次に使う予定の人たちのようだ。
『いつまで使ってんだ?お嬢ちゃん達?』
茜は時計をみて驚いが、茜自身は動きたくないようだった。
『明日は大事な試合だってゆうのに…そうだ!』
茜は男達に譲ってくれるように頼んでみた。しかし当然のごとく断られてしまった。
『いいから早くどいてくれねぇかなぁ!!』
男達は近寄りながら近くにあるラケットを蹴り飛ばした。
部員達は驚き、いそいで各々で片付けを行い始めた。しかし片付けるどころか逆に闘志に火がついた部員がいた。
…茜だった。ラケットを蹴られたせいで怒りがこみ上げていた。
『なにしてくれてんのよ!!ラケットを蹴るなんて、最っっ低!!』
勢いよく男達に向かっていったと思ったら、男達のバッグをスコーン!と蹴ってきてしまった。
これには男達も驚いたようだった。これはこらしめねばと思ったのか、少し考えたあとに
『威勢のいい嬢ちゃんだなぁ!なら賭をしようじゃないか!今からバドミントンで勝負してやる。お嬢ちゃん達が勝ったら譲ってやるよ!そのかわり俺らが勝ったら…』
男達はニヤニヤと笑っている。
『威勢のいいその嬢ちゃん!お前の服を全部はぎ取ってやる!』
…しかし自身に満ちた表情の茜は勝てると思ったのか、あっさり承諾してしまった。
『いいじゃん!受けてたつよ!!そのかわりウチらが勝ったら二度とここに来ないで!!』
こうして体育館を賭けたバドミントン対決が始まろうとしていた。
続