廊下を4人が歩いている。
真由美は3人の少し後ろを歩いていた。
茶髪がかった少女が言った。
「あなた名前は?」
「…水屋真由美」
「歳は?」
「…15」
「15?私と同じじゃない」
「あなたも?」
「ええ、ちなみにあたしは中本理華少尉よ」
「少尉…?」
「そうね…あなたにこの軍の階級を教えときましょ。」
そして理華は説明し始めた。
大将が1人…軍団のトップ
その下に中将が1人…大将の補佐役
そしてその下に少将が2人
その少将1人につき、大佐が2人。
その大佐1人の下に中佐1人がいる。
そしてその中佐1人につき、少佐が2人。
少佐1人につき、大尉が2人。
大尉1人の下に中尉が1人。
中尉1人につき、少尉が2人。
少尉の下に、兵長、上等兵、一等兵、二等兵、下級兵からなる5人組の隊が五つある。
「……これがこの軍団階級方式よ。」
「すごい人数が多そうだわ…。」
「それだけじゃない、士官1人につき、親衛兵(士官を守る兵)がいるのよ。
親衛兵の数は階級によって違うわ。
だからトップクラスになるとすごい数になるわね…。」
真由美は呆然とそれを聞いていた。
「ちなみにあたしの両隣にいる2人はあたしの親衛隊隊長と親衛隊上等兵よ。」
と理華は少し自慢そうに言った。
まもなくするとある部屋の前に着いた。
「さあ、着いたわ。
ここの隊は1人隊員が不足してるの。
だから今日からあなたはここでこの隊の下級兵として入隊してもらうわ。
じゃ、頑張ってね。」
そう言うと理華はそうそうと立ち去ってしまった。
「…トリプルSかぁ。
でも、なんかカッコいいかも…。
悪くないかもね。」
そう言って真由美は部屋の中へと入っていった…。