それは確かに…
(だとしたら…オレにも責任がある…)
(…)
涼子は少し救われた。
(もう…二度としない…)
震える声で呟いた。
しかしこれには孝行は苦笑した。
「…簡単に言うなよ…そんなこと…あてになるもんか」
「だって…」
涼子はこう言うしかない…だが、冷静な夫に少し安心した涼子はほんのちょっと顔を上げた。
「お前に対して…元々そう言う興味もあったし…アイツがあきらめるはずがない…」
「だから…私が…」
遮るように孝行は続けた。
「裕之は…今時の若い男の子。しかも…お前の可愛い息子だ…」
孝行はチラッと涼子を見た。
「…今日のあの時のお前…、裕之をあんなに…」
涼子は身をすくめた。
「とても…二度としないとは…」
涼子は夫を目の前にした絶望の瞬間にも、息子の性愛に負けて絶頂に達した。
彼女は行為の直後に下腹部をヒクヒクと痙攣させて交尾の快感が尋常でなかったことを露呈していた…
その光景が蘇って、孝行はフツフツと嫉妬が込み上げるのを必死で抑えていた。
「…お前…」
だが、ワナワナと声が震えてしまう…