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家族愛75

ザクロ  2009-01-23投稿
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真弓はしばらく考えていた。
このままじゃ、家族が変になりそうだとは思う。
確かに孝行の言う通りかも知れない。ぶっちゃけるなら今がいい…
でも…


「ヒクよね…こんな話したら…」

「複雑だろうな。自分達と同じなんて…」

「言っちゃおうか…」

「…いいのか…?」

「後でバレるより、マシかも…」


孝行はみんなをリビングに集めた。

そして、何もかも洗いざらい打ち明けた。


涼子は顔色を変えてうろたえた。それから怒りと嫉妬の目で孝行を睨み付け、自分のことを思い出して結局哀しい顔をした。

裕之は好奇の目で真弓を見て、孝行に反発の視線を送った。しかし結局自分を棚に上げたことを思い出して神妙な顔に戻った。


「家族の中に…こんな大きな秘密があっては…だから、ぶちまけることにした…」


しばらく誰も口を開けなかった。

「もう終わりに…なんて、無理かしら…」

震える声で涼子が切り出した。

「裕之…どう思う?」

孝行が聞いた…

「そんな…父さんこそどうなんだよ」

「父さんは…」

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