私は通訳の仕事から帰る途中、ポケットに手を入れた。彼の名刺だ。どうしよう…(何もかもおしまいになるんだから、正直に言おう！)私は、会社の公衆電話から、震える指先で彼の会社に電話をした…無理矢理約束を取り付けて一方的に切ってしまった！心臓がドキドキする。待ち合わせのホテルの近くのデパートでショーウインドーに可愛い指輪が沢山展示してあった。中にあった3連ゴールドのリングが気に入った。ホワイト、ピンク、イエローの三色、で中央に可愛いダイヤモンドが付いていた。(ボーナス出たら買おう) 何から話そうか…とホテルで待っていた。まず年齢は言わないと。あと子供は産めないこと、生理があがりそうなこと…でも向こうは遊びかもしれないのにもう付き合うこと=結婚することまで考えている。バカみたい…気が付いたらもう２３時！視線を感じたらなんと彼が目の前に！
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