事故から1週間が過ぎて私はやっと意識を取り戻した
目を開けると知らない人が2人…
誰なんだろう
辺りを見渡せばここは病院だと分かった
でも何で…
「あっなみ?やっと気がついた!良かったぁ。もぅ意識が戻らないかと思ったょ」
「……。」
「私は信じてたょ♪きっと目を開けてくれるって」
「嘘つけ!ずっと死なないよね?って泣いてたくせに」笑いながらこっちを向いて私の髪を撫でる
「なみって…?」
彼女達の顔が一瞬曇った
「何惚けてんのよ、あんたの名前でしょ!ふざけないで」
「そうだょなみ、起きて早々私記憶がありませんってドッキリやめてよね」
またも2人して笑う
「…ごめんなさい本当に知らないの、あなた達は?私何でここにいるの?」
「まぢ…?私達の事覚えてないの?エリだょ」
「私は?リサ…」
「……。」
「嘘…」
エリという子はそう呟くと病室を飛び出した
「あのッ先生!なみが‥なみが意識取り戻したんですけど…」
「それは良かった、でわさっそく様子を‥」
「なみがおかしいんです!私達の事も自分の名前すら覚えてなくて」
リサは先生を連れてすぐ戻ってきた
「はぁい奈美さん、どうですかぁ?意識はハッキリしてますかぁ?」
「はぃ‥でも私」
「1週間前に何があったか覚えてますか?」
「いえ何も」
「そうですか、でわここ5年の間で何か覚えていることは?」
「…‥。」何も覚えてない事に段々不安になる
「そうですか、1週間前の交通事故であなたは頭を強く打ちまして意識がない状態でここの病院に運ばれてきたんですよ。手術も大変困難なものになりましたが、大変運がお強いそうで、今は順調に回復してます。」
「ですが頭を強く打たれたせいか記憶をなくされているようです。話を聞くところ今までの記憶がなくなっているようですね」
「先生、なみは記憶戻りますょね?」
「それは私にも分かりませんね、回りの協力で2ヶ月で戻る人もいますから、とにかくどうか希望を持ち続けてください」