その時ドアにノックがかかった
入ってきたのはまたも知らない人だった
この女の人も私の友達…?
「なみ…もぅ大丈夫なの?」
「それがさ、驚かないで聞いて。」エリが重く口を開いた
「何なの?言って」
「なみね、記憶をなくしてるんだょ。」
「え…!?うそでしょ?私の事は?」
2人は首を降ると俯いてしまった
「では明日には退院出来ますので、何かあればお呼び下さい。書類の手続の方は看護師に伝えときますのであとでお持ちしますね、でわお大事に」
先生はそう言うと部屋を出て行った
「…何から話せばいいかな。」
「私の名前は晴菜、そしてあなたの恋人ょ」
恋人って言われた時は何言ってるの?この人?って思った
でも実際私達は付き合っているようで結婚もしたと言うのだ
自分がレズだったなんて
信じられない事ばかりで理解するのに最初は戸惑った
今は奇妙な新婚生活を送っていて
キスすらぎこちない
未だに記憶は戻らないままでいた
私にとって晴菜は運命の相手だそうで、初めて付き合った相手なんだそうだ
「ねぇ、今日は一緒にお風呂入ろうよ」
「う、うん。変な事しないでね」
「変な事って?」
腰に手を回して頬や首筋にキスをしてくる
「ほら、また…〃自分まだこういうの無理だょ、ハルナお願い放して」
腰に回した手をどけた
「ゴメン…ちょっと外行ってくる」私はそう言うと財布を持ってハルナから逃げるように街に繰り出した
私はbar&カフェのお店へと入り1人カウンター席へ座った
「いらっしゃいませ、メニューをどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
(これ全部お酒のメニューじゃん‥確か私まだ19歳だっけ)
そう思いながらも私はマスターにお酒を頼んだ