眩しくて一瞬目がくらんだ
彼女はソファに座ると私を見つめた
「あのぉ〜私の顔に何か?」
沈黙が続いたと思ったらいきなりこう言った
「あなた名前は何?」
「‥なみッて言います」
彼女は首をかしげた
「ホントに?」
「うん、そうだと思う」
なんでそんな事を聞くのか私には分からなかったが
彼女はそっか、と言うだけでそれ以上何も言わなかった
携帯を見ると朝の5時を回っていた
「ヤバイもぅ帰らなきゃ、今日は泊めてくれてありがと」
「えっ帰るの?大丈夫?まだ寝てていいけど」
「ううん、ありがと」
私は玄関へと向かう
「あっ、そうだあなたの名前は?」
「ん、私?‥ありか、私の名前はありか」
「ありか‥可愛い名前ですね。でわ、またいつかどこかで」私はペコペコ頭を下げて彼女の家をあとにした