朝。電車が走る音が辺りに響く。
「ったく。っるせなぁ」
重い瞼を手でこすり、無理矢理、目を覚ます。
彼は青葉 薫(アオバカオル)。今年、17歳になった高校二年生である。
彼の家は目の前に駅があり朝5時頃から電車特有の揺れる様な音が響く。
そのせいで彼はいつも早朝、朝早くに起きていた。
「ふわぁ」
カオルは低く、透き通り、耳に残る様な声を発する。欠伸である。
低血圧だからか、暫くぼーっとしているとカオルは下半身に、押さえ込まれる様な痛みを感じた。
(あ〜、昨日の女とヤり損ねたせいで今日は酷く元気だな俺の下半身……)
下半身を隠していた毛布を剥ぎ取ると、デニムの股間部が膨れていた。
カオルは仕方がない、と思いながら自分のモノに手を伸ばした。その時であった。
コンコンッと扉をノックする音が聞こえた。
カオルは急いで下半身に毛布をかける。
「お兄ちゃん?起きてる?」
声の主はカオルの妹であった。妹の真理(マリ)は、カオルの四つ下で中学二年生である。
(真理の奴、いつもなら7時ぐらいに起きんのになんで今日は、んな、はえーんだ?)
焦りを感じ、いきり立った自分の股間を気にしながらカオルは口を開いた。
「あっ、あぁ。起きてんぞ?」
「入る…よ?」
「ん、あぁ」
カオルが返事をすると真理はノブを回し、入ってきた。
「っ!?おまっ!」
真理が入ってきた瞬間、カオルは目を見開いた。何故なら真理の格好がいつもと異なる、いびつなものだったからだ。
ピンクのブラジャーとパンティーに黒のニーハイソックス。
この時間、いつもであれば、熊や、猫のパジャマである。
しかし、今現在、どうだろうか?小さくなく大きくもない形の良い胸。曲線美と言える脇からスラッと締まる腰。そしてハートを逆さにしたような真ん丸なお尻。折れそうな程細い腕にスーっと伸びた脚。それら全てを映えさせ、美しくする白い肌。いつもの子供っぽさが微塵も感じられない。
(真理ってこんなに色っぽかったか?)
カオルは自然と真理の身体を見ながら熱く、血液を集めるあそこを生地の上から摩っていた。