「清香…」
伊織は激しく唇を奪っていた。
放課後の視聴覚室。
部活でこの部屋は使われていない。しかも稀に写真部や新聞部が現像に使うため唯一内側から鍵が掛かるのだ。
三階にあるこの部屋は外から覗かれる心配もない。
まさに絶好の密会場所だ。
「伊織、駄目…あたし、どうかなりそう」
消え入りそうな声を意地悪く塞いでしまうと、清香は切なそうに眉を寄せる。
「清香、可愛い…」
夏服に変わったばかりの清楚な制服のベストを然り気無く脱がし、舌を休めることなくブラウスの第一ボタンを外す。
そんなことに気づく余裕のない清香はひたすら唇から生じる快感におののいていた。
自分の想像していたキスとは余りにも違っていた。
こんなに柔らかくて甘くて激しいものだなんて。
伊織はそっと清香を抱き締め、背中からブラウスの中に手を入れた。
素早くブラのホックを外してしまう。
ぞくぞくするような快感。頭一つ分くらい背の高い清香を座らせ、自分のテクニックで感じさせている喜び…。
純粋に愛しい人とのキスはこんなにも甘美なの?
清香もたどたどしいながらも一生懸命答えているのがいとおしい。
唾液を交換しながら、ブラウスの中の乳房に触れ、その意外な大きさに驚きつつ自分より大粒な乳首を軽く引っ張った。
「んっ!駄目っ…」
我に返った清香を優しい瞳で牽制する。
「大丈夫…」
真っ赤になった清香は他の人には見せたことがない無防備な表情で涙目になっている…伊織はキュンと胸が痛む。
(でも…ごめんね、私、清香が欲しい…止められないの)
「そんな顔されたら、なおさら止められないの」
「伊織って意外と意地悪」
荒い息で抗議する清香を無視して伊織は椅子に座った清香の前に膝まづき、ブラウスのボタンを全て外す。ブラが腹部に落ち、露になった乳房が表れた。