お互いをじっくり舐め合ったあと、二人は半裸のまま抱き合い見つめあった。
飽きることなく深いキスを交わしながら、伊織は膝を立て濡れた瞳で「来て…」と囁いた。
清香は催眠術にかかったようにどうすればいいかがわかっていた。
清香は自分も膝を立て、お互い一番敏感な部分が密着するようにした。
「ああっ…ああン…」
腰をふる二人の美少女。
燃え上がる快感で真っ白になっていく。
くじゅっ、ぴちゅっ…。
淫猥な音が部屋中に響く。
(やらしい…でも止まんないよぉ…気持ちいいっ!伊織、伊織ぃ)
「はあっ、イッちゃう〜イッちゃうよぉ〜」
清香は初めてのセックスに壊れてしまった。
そんな清香をうっとり見つめ腰を絶妙にグラインドする伊織。
限界が近い。
愛液は混じり合い、止めどなく溢れ続ける。
と、清香の腰が麻痺した。
「伊織っ、愛してる」
「清香、愛してる」
同時に同じ言葉で二人は、ぴったりと密着したまま果ててしまった…。
伊織は下校中、清香のことから三条家の内情へと心を写し変えて行った。
あたかもそれは、初恋に震える初々しい少女からしたたかな女へと変貌していくように見える。
清香と完全に繋がったことで伊織は一層力が湧いてくるのを感じていた。
(私の身体は自由にできても心だけは…心だけは守ってみせるわ)
もう、どれだけ快楽に翻弄されても消えたいとは思わない。
愛してる、の言葉を悪魔たちに囁けば囁くほどこの家は崩壊していくわ…見てらっしゃい。
私は、負けない!!