「モシモシ、私」
「うわッ!?」
驚愕したオレ。
電話の相手がラブドリーナに代わるとは!
「駄目でしょうケン、電話を急に切っちゃあ。
マナー違反だわ」
マナー違反だって!
アンタが言うなよ。
大体何で、オレの名前知ってるんだ!?
女神様だからか!?
まるで、ストーカーみたいな神様だよな!?
「ケン、この頃姿を見せてくれないから、私ィ…すっごく寂しいわァ」
女のフェロモンをプンプンさせて迫って来る。
ツーショットダイヤルをやっているつもりか?
「い、色々と忙しくてよ! つ、付き合いも、た、た、大変だし」
落ち着け、オレ!
まるで、借金取りに追われているみたいだけど…。
「男も大変よね」
だったら、電話しないでくれよな。…と、内心では怒りつつも…
「わ、分かってくれる?」
「分かるわぁ、でもぉ…やっぱり寂しいわぁ」
「さ、寂しいって…」
旦那がいるくせに。
浮気でも、したいの?
「ウソ、だよね?」
オレは電話を切ろうとしたが、手が硬直して動かない!
まるで…
誰かにグイッと、腕を掴まれているような感覚だ!
「ウソじゃないわ、ホントに寂しいの」
「じゃあ、オッパイやケツも寂しがってるんだ?」
ハァ!?
何ィ言ってんだオレ!?
「ウフフ、そうね。
オッパイはぶるんぶるんと震えたゃうし、お尻もぶりんぶりんぶりーんよ」
「…」
やめろよ、変態女神!