バスルームの椅子に座って両足を開き、
「違う。いつもはこんなじゃない、こんなに腫れてる…病気かなあ」
と半泣き顔のカノン。
クリトリスやヴァギナがひどく腫れてると言うのだ。でも奇異には感じない。……ハッと思う。
が、口には出せない…。【ごめん!カノン。実はこのホテルに入る前に立ち寄った喫茶店でカノンのアイスコーヒーにバイアグラの粉末を入れた。いつものカノンと違うのはその精だ】…がカノンには言えない。
私はもしもの場合に備えてアメリカ製バイアグラを粉末にして四分の一の量毎に包み持っている。
トイレに立った隙にカノンのアイスコーヒーに入れたのだった。
貞淑で真面目、うぶなカノンがナンパに応じてラブホテルに入ったのも、突然淫らに変貌したのも全てバイアグラの精だ。
本来、体の違いで女性には効能はない筈だが生理の前後やホルモンバランスの関係で何百分の一比率で効果が女性にも及ぶらしい。本来Sexで男は体を求め女は気持ちを求める。男性の目的達成のために勃起力と持続力を高めるバイアグラを女性が服用すると同じ効果を表し同時に女性の理性をも左右させるらしい
今日、このまま帰す訳にはいかない。ホテルを出るまでには薬の効果を取り去らねば…ホテルを出てもなお理性を失う?困る。絶対に困る。
ホテルを出るまでに責任をとろう。…でも、どうやってカノンを納得させる?…バイアグラのことは 話せない…。
心配顔のカノンに向かって私は声には出さずに笑顔を見せた。
「カノーン!凄いよ、私達は相性のいい証拠だよ、それ。…今までと違うんだね?…じゃエッチも今までと違った筈だよ、違う?…エッチな言葉使ったりオモラシしたり、旦那さんの顔に乗ったり…今までもしてたの?…大丈夫。病気なんかじゃない!…まだいっぱいエッチなことしたいんだよカノンの躯が。…第一、まだチンポも入れてないのになんで病気になるのよ…まだシ足りないんだよエッチを。…躯が満足したら元に戻るから…チンポだってイッたら小さくなるじゃん…」
私は一気に思い付く限りを続けた。カノンにしゃべらせなかった
「…そうかなあ。…ホントに?」
「おいで!」私は浴槽の中でカノンを両足に挟んで座らせ両手を股間に導いた。「バイブがまっている」と囁くとカノンの目が光ったように見えた