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潤沢な愛‐5

ピューマ  2009-05-14投稿
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「あなたってそうやって女の人を口説くの?」

「口説かないよ、すぐに告白してフラれる」

少女は涙を拭って、笑った。

「少なくとも、私は口説き落とされたけど」

少年は笑った。


少女は濡れた衣服を着たままだった。

「ベッド…ごめんなさい。濡れてしまって…」

二人はもつれながら、ベッドに横たわった。

「僕の方こそ。勝手に着替えさせるのは失礼だと思って」

少年の指が濡れた少女の髪を撫でた。

少女は緊張して目を背けた。

「やっぱり、止めよっか?」

少年の声が近く聴こえた。

少女は応えた。

「……………して」

少女の頬は涙で濡れていたが、
少年は口付けで、ゆっくり涙を辿った。

「よく解るよ、君が哀しんでるのが」

「…………?あなたも哀しんでる」

「解るんだ」

少年に抱き起こされ、ゆっくりと身体をあずけた。

少年も何かに哀しんでいる。

少女も口付けを施したが、熱い肌が感じ取れただけだった。

「君の髪って本当はもっと長かったと思う」

「なんで?」

「似合うよ、長い方が」

「当てずっぽうなの?…っあ」

少年の愛撫が胸に及び、少女は声を洩らした。

「正解…今より長かった……彼が亡くなったから、切ったの。少し…だけ」

「うん」

変わらない返事に少女は安心した。

少女の胸、乳首と愛撫するうちに少女は息があがってきた。

少年の哀しみを知りたかった。

少年は愛撫を終え、ゆっくり唇を重ねてきた。

「ふっ…ぅ…ん」
「ん……っ」

二人は長く唇を重ね、舌を舐め合い、絡ませ始めた。
熱いものが咥内に流れ込む。

まだ少年が捕らわれている哀しみが伝わらない。

「っ…………」
「………?…」

二人はゆっくり唇を離した。
唾液が糸を引いたが、
少女は指で絡め捕り、舐めた。

「教えて、どうしてそんな瞳(め)で視るの?」

少女の衣服の上から突起した乳首を、少年は舐めた。

(あなたは、何が哀しいの?)

少年の指がゆっくり下着の中に滑り込んでくる。

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