“ああっ!たまらない…”
この何とも言い難い妖しい感覚…
二十年以上も前になる、思い出したくもない“悲惨”な過去のはずなのに…
何でこんなにも熱いものが込み上げて来るんだろう?
私の女性器からは止めどなく愛液が噴き出し、どうしようもない状態になっています。
“ああっ!早く何とかしてっ!”
そんな気持ちになっていました。
運良くエレベーターは途中止まる事なく一階に着きました。でも扉が開いた瞬間、向こう側に立っていたのは、知り合いのママさんや奥様方、そして何よりも会いたくない近所の変態男がいました。
“変態男…”
別に彼に何かをされた訳ではありません。
ただ、私達と同じ階に住んでいて、いつも私達母娘にいやらしい視線を送ってくるスケベ親父なんです。
よりにもよって、こんな時に出会うなんて…
私に気付いた彼はとても怖い獣のような目で私をじっと見ていましたが、人の群れから離れると、何も言わず、一目散に歩く私の後を追ってきました。
“パシャッパシャッ”とデジカメのシャッターらしい音が聞こえ、私の恥ずかしい姿を撮られてしまいました。
でも相手にしている余裕と時間はありませんでした。
「許して…」
そう言うのが精一杯でした。