海浦高校 第1学年 古谷 真華
前日、この高校に転校してきたばかりだ。
余り、友達も出来ていない…。
いつも通り窓側に居ると
「おーい」
後ろに振り向くと、一人の男子が話しかけて来たのだ。
名前は、 神原 和也
同じクラスで良く話しかけてくる変わり者だ。
『何?』
「いや、暇だったから」
何で、アタシ何かに話しかけて来るんだろうか。
『そなの?』
「あのさ、友達居ないんなら、俺がなってやろうか?いつも、お前一人だしさ」
暫く、考えた…
『ありがとう、宜しくね』
彼は、にっこりと笑い「決まり」
と、言った…。
これが、始まりだった。