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夜の特別診療室 (七)

涼太  2009-05-17投稿
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再び診療室のドアがノックされた。 患者殿が二人で結論を出したらしい。俺は時計を見る。5分経っていない。ま、満足する。和風美人妻が俺を気に入ってくれたらしい。夫は勃起不全だ、看護士長を宛てがって何の不安もない。ドイツで軍隊や対テロ特殊機関で国際看護士教育を受け、ナイチンゲールやマザーテレサの精神を深層から教育された聡美であるし、無謀とも思えるNPO「国境なき医師団」に体験入団して紛争地帯に飛び込んだ経験は伊達じゃない筈だ。………「先生…お待たせしました。…先程は大変失礼な事を……。今妻と相談しまして…妻も先生となら、と了解をしてくれました…」と俺にいう。顔には出さないが、俺は一瞬ムカつく。
「ご主人、これは奥様じゃなく、勃起不全症のご主人ご自身のことです。奥さんに判断選択を委ねるのではなく、ご主人がご判断下さい。無理に奥様はいくらご主人のためとは言え、大変な思いをされているのですよ。臓器移植等とは次元を異にする倫理の問題ですからね?奥様があなた以外の男にレイプされるかも知れない、しかもあなたの見てる前で、です。ねえ奥様」と水を向けると
「いえ、レイプだなんて私、そんな風には思いません。喜んで、と申しますか…あの、主人のためですよ、主人のために…役に立つなら…」と前向きである。夫は脂汗を滲ませ黙している。(話が本当だとすればこの男は病気は治るがドンが言うような大物政治家にはなれない)俺は確信する。
…?…??…何かがおかしい。最初から。…どこかに嘘がある。…?ドンが俺を試してる?
「ご主人、愛する奥様がここまでおっしゃる。奥様が他の男に抱かれるのを目の当たりにして…嫉妬に狂って、あなたのペニスはピクリとも動きませんか?奥様が悦びに喘ぐかも知れませんよ」
「奥様をそこまでさせて治りたいですか?冗談じゃないとケツを捲って帰る気になりませんか?」
夫はじっと私の顔を見る次に妻の顔を見つめる。長い?…目で妻に聞いている。(男が決定権を持ってない!)…「いいんです、先生。治療を進めて下さい。治したいんです。お願いします」と妻がいう。……それにしてもと俺は女の顔をあらためて見る…なんだ?…表ではない別の社会で通用しそうな凜とした風格のようなものは…和服こそ着てないが常に和服を着こなしていそうな…いや、洋服が似合わないアンバランスさは…?!この二人は夫婦ではない!

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