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潤沢な愛‐15

ピューマ  2009-05-23投稿
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少年は、笑子にココアを淹れた。

「どうしても話せないのか」

「ごめんなさい。……ごめんなさい」

「お金じゃ解決しないのか」

笑子は似合わず、俯いた。



「笑子さん、どうなったの?」

少女は話に聞き入っていた。
少年もまた話すうちに全て蘇ってきていた。
笑子のアザを見つけてしまったこと。
それが持っていた意味。
少年ではどうにもならなかった事。

「死んだんだ。亡くなったんだよ」



湿っぽい空気が、継ぎ接ぎの天井を突き抜けていく。
だだっ広い、暗い廃工場には今日も男たちの気味の悪い笑い声と、
笑子の喘ぎ声が虚しく木霊していた。

「ぁあん!!ああ!!」

中には笑子の裸体をカメラで撮り続ける者、笑子をアザができるまで鞭で叩く者、
笑子の着てきた着衣を切り刻む者もいた。

「お前!その衣装いくらしたと思ってんだよ!!」

「痛いぃいい!!も、もう叩くのだけはやめて!!」

「お前は喘いでりゃいいんだよ!うるせェなぁ!!」

「ひゃう!!あっ…!!!イク!!も、ダ、メ!!」

笑子はドラム缶に寄りかかり、尻を突き出し、後ろから何人もの男たちの相手をし続けていた。

「あぁう!!あ!また!!イクぅうう!!………っはぁああん!!」

「やだぁああ!!あっ!あっ!あっ!!!イクゥゥ!!!」

「もう……!!やめてぇ!!!あぁあぁあ!!うぁああああ!!!」

学校から帰って全て事が終わるのが夜中だった。
毎週、指定された日に男たちの相手をしていた。

白濁の精液と汗にまみれ、裸体をゆっくり起こした笑子は、学校のカバンの中に隠していた学生服を着て、手鏡を見、乱れた髪型を直し、顔面の精液を拭き取った。
涙が止まらなかった。

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