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昼下がりの宅配便2(2)

涼太  2009-05-23投稿
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そんなことがあって十日程経った頃、夫の荷物をまたミナミさんが届けてくれました。
「宅配便でーす。先日はどうも」お隣りに聞こえる大きな声でミナミさんがいうものだから私も、「こちらこそお世話になりましたぁ。ありがとうございましたぁ」大きな声で返すしかありません受け取りのハンコを押したあとミナミさんは別の包みを私に差し出して「これ、奥さん、約束のモノです。お気に入りを何枚か選んでおいて下さい」言います。私は訳が解らず、「何でしょう?これ」と聞くとミナミさんは「またぁ、奥さん、あれあれです。DVD」とミナミさんは澄まして言います。私はなおも解らず「DVD?何のです」 と聞くと、ミナミさんは
「えーっ。お忘れですか?この前約束した…」
「約束?」私はとっさに聞き返しました。ミナミさんは声を潜め、
「あの時帰り際に、『奥さん楽しかったですね』と言ったら、うんうんと頷いてくれたじゃないですか。『画面の通りって面白いですね』って言ったら頷いていたし、『今度私のDVD持って来るって、今度はその通りしましょう、男二人で来る』って言ったら奥さん、頷いてくれたじゃないですか…何度も…」私は頷いたのは覚えてはいてもミナミさんの言ったことまでは覚えてはいません
「そんなぁ。約束した覚えは…困ります」というと、キョトンと言う顔で
「長話は変に思われますこれ 5枚入っています。いいのを 2枚選んでおいて下さい。残りはこの封筒に入れて郵便受けにガムテープで留めておいて下さい。明日、勝手に持って帰りますから…」
ミナミさんは小声で早口で言うと「あの、困り」 という私の言葉も聞かず帰って行きました。
複雑な気持ちが入り交じり、何も言えずにしばらく立ち尽くしていました
受け取ったDVDは下駄箱の上に置いて…
私は夕食中もお風呂に入ってもミナミさんの話しを思い出そうとしました
『楽しかった』頷いた?
『画面通りいいものだ』
『DVDを持ってくる』
『その通りにやる』
『男二人でくる』これらのことに私が何度も頷いたとミナミさんは言った
確かにあの日のSEXは今までに経験したことのない快感はあった。しかし二回目を約束したかと聞かれれば、それはない。
約束をしたかどうかはともかくとして、ミナミさんは、何の通りにしようというのか、下駄箱の包みが気になって仕方ない

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