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義妹…≠…優 ?

涼太  2009-05-29投稿
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空港から電話すると優は
「40分で着きます。お茶でも飲んでて下さい」
優は小型のハイブリッドカーに乗って迎えに来てくれた。土産を積み込み
「優、済まないが、代々木まで送ってくれ」
「了解。義兄さま。明日でしょ会議」という。
一瞬変な予感がした。
「そうだけど…何で?」
「今夜は家に泊まって。明日朝には間違いなくお送りします」有無を言わさず高速道をぶっ飛ばす
優のマンションは小綺麗ないかにも女性が住みそうなマンションだった。
窓から外を覗くと防風林の欅がベランダ辺りまで枝を伸ばしている。
「おい、優。ベランダに男物の下着でも干しとかないと、痴漢が来るぞ」というとキッチンでコーヒーを入れながら
「そうね、……義兄さんの貸して貰おっか、な」という。思わず赤面する
ソファに腰掛け「やはり、悪いよ。俺を泊めたら愛が怒るぞ。帰るよ、後輩のとこでも転がり込むよ…」と私がいうと優は、いきなり私の膝の上に横座りになり首に手を回す。「いいの。姉のものは私のもの。子供の頃から姉の物は手に入れて来ました。それに私の先生だもの。」と言う。

この日のことは克明に覚えている。
優がオリンピックで演技する写真が母校の高校の玄関と校長室に飾られている。髪をトニックで塗り固めたように斜め上に引き上げ、後ろで束ねているために目が吊り上がり優の良さが消されている。…今こうして近くで見ると綺麗だ。

「義兄さんと呼べばいいの、先生と呼べばいいですか?」と妖艶な目だ。
「よせよ、優。仮に義理であっても兄が妹と…出来るか」
「先生は、あの時と同じことを言うんですね。あの海辺の道でも…」
「優はな、あの頃のバージンと違うんだ。立派なアスリートだ。」
「先生、私先生程感化を受けた人はいません。
大学の生徒を連れて富士山にも登りました。絵も音楽も活け花も茶道だって…やっと世界レベルで闘えるとこまで来ました。正直いいます。男と寝なかったとは言わない。現役の頃に同棲をしたこともあります。でも先生のような男はいなかった。私の夢は世界一のコーチになることです。義兄をも誘惑するような妖しい世界を体験したい。どんなものなのか」
「姉の物を奪う程の妖艶さは外国人にあっても日本選手に無いんです」
優の真剣な目が…。
「優、海を見に行くか」

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